DXって何?何をすればいいのでしょうか?

DXとは

私たちにはいろいろな会社からITに関する相談を持ち掛けられます。その中で多くの会社の担当者さんが一番頭を悩ませているのは?それは「DX」とは何かです。

内閣も行政も社長も「DX」と言いますが、実際に何をすれば良いのか?
会社ではパソコンもあるし、Officeも使っているし、業務ソフトも有るのに、これ以上何をすれば良いのでしょうか?
今回はこのような悩みにお答えします。

DXの意味は様々なサイトで出ているので私的な解釈として捉えてください。

経済産業省で令和元年7月に作成した「DX推進指標」とそのガイダンスでDXの定義が有ります。
「企業がビジネス環境の厳しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化、風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
と有ります。
以上の事から細かく分割して考えてみましょう。

企業がビジネス環境の厳しい変化に対応

多くの企業で売上と利益の確保に頭を悩ませていると思います。
各企業で問題点が違いますが、下記の共通点があると思います。

  1. 多くの類似商品が有り棲み分けできない。
  2. 低価格に巻き込まれる。
  3. 人材不足で属人化し社内にノウハウが蓄積できていない。

データとデジタル技術を活用

前記の問題解決する案として下記の方法が有ります。

  1. 商品の差別化を図る際に、製造コストがかかる商品を変えるのではなく、ITを活用したサービスと連携する事で新たな価値を提供する。
  2. お客様が利用できる多くのサービスを作り、一つあたり単価は小さくして、ミックス販売を目指す。
  3. 社員間情報をデジタル化して全ての情報を保管できるようにする。

顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革

顧客や社会のニーズは拾えばたくさん有ります。しかし、その多くは「お客様が自由に選択ができる」では無いかと考えます。
例えば、「担当者に依存しない商品情報提供」や「インターネットによる注文」は、お客様の必要と思う時間に情報を得る事ができます。
また、前記の2はお客様の選択できる幅を広くする事で、文房具ではいろいろなインクを選ぶことができるボールペンと同様です。

業務そのものや、組織、プロセス、企業文化、風土を変革

企業が衰退する原因は硬直化では無いでしょうか?
上司が許可しないと進まない。一部に人しか知らない情報。問題点が隠される。などなど。
働き方改革で一番重要な事は、働く人が働きやすい環境を作る事と、その上で成長する会社になる事では無いかと考えます。
その為に邪魔や無駄な環境を排除する手段としてITは有効的です。

競争上の優位性を確立

以上の方法でお客様に適切な商品とサービスを提供して友好的なお客様を構築すれば売上が伸びる可能性は有ります。
但し、「競争上の優位性」を目指すと「他の会社より良い商品やサービス」に走ってしまいます。
私は、そのような事ではなく、「自社の商品を必要とするお客様づくり」で棲み分けできる領域づくりだと思います。

いくらかければ良いのか?予算は?

DX化の話をしていると予算について良く聞かれます。初めての取り組みなのでいくらかかるか判らないのは当たり前です。
今までのIT化は設備投資と同じように、一度購入に減価償却する事が一般的です。
利益がでるから、人が増えるから、陳腐化したからという視点で、「経費」から予算を出します。

しかし、これからのIT投資は考え方を変える必要が有ります。その考え方とは?
社員一人当たりいくらかけて、売上をいくら伸ばすのか?
です。
売上を伸ばす手段としてDX化を行うという視点を持って頂く事が必要です。

最後に

ここに書いた事はほんの一部で、会社はもっと複雑です。
その時に、ローコード開発やクラウド活用により、変化に素早く対応できるIT環境づくりが必要です。
但し、ITの情報は奥深く、曖昧な情報で利用者を悩ませます。
その為にも専門家に相談する事をお勧めします。

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